照り付ける暑い日差しがグラウンドに降り注いだ。からりと乾いた熱気がグラウンドに渦巻く。蝉の鳴き声が喧しいほど耳に届く。そっと、カイジは目を瞑ってみる。
ふわりと吹き抜ける風が気持ちいい。目を開け、汗を拭う。新鮮な世界が眼下にもう一度広がる。
「カイジ!」
 遼が走り寄ってきた。砂煙が微かに舞う。相変わらず遼は一年たっても変わっていない。
「なんだよ」
「もう雑草取り...終わったろ?」
 遼はグラウンドの端に目をやった、そこにはカイジが抜いた雑草が山積みになっていた。もちろん、集会が面倒臭く、雑草を時間をかけて抜いていたから、ここまで山積みになったのだろう。
「それがどうした」
 遼は集会であった話をした。転校生、松之木 輝のことも...
「転校生なんてしょっちゅうだろ、今更驚くことか?」
「それが...雰囲気が廻りのやつと違うっていうか...」
「面白くなってきたな」
 カイジの額から汗が一粒流れ落ちた。ポケットからミネラルウォーターを出すと、ぬるくなった水を一気に飲み干す。
ぐしゃりと、空のペットボトルを潰し、雑草の山の中に捨てた。
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