「やはりこれは間違ってる!」
 大きな声を出す宏平は、黒板を叩いた。黒板には、生徒虐殺事件の被害者名の一覧が書いてある。
「俺らが復讐するしかないんじゃない?」
 輝が言った。多目的室に緊張が走る。
「いや、まだ頃合いじゃないね、ここは、教師側の動きをまずは見よう、そして、事件を整理することから始めよう」
 駿が立ち上がりながら言う、やはりこいつは他の人間とは知性も違うようだ。
「では、どうやって教師の動きを見るかを説明しよう。簡単な話だけど、生徒虐殺事件に関係した生徒の名前を使って教師をおびきだす」
「どういうことだよ」
 まぁ聞いてろ、と駿はいうと、古びたデスクトップに歩みより、起動させ、microSDを差し込んだ。
「まず、この被害者一覧の・・・この人を使おう」
 駿は森 柊という名前をコピーした。
「柊・・・」
 カイジの心臓が一瞬高鳴る、柊・・・ヒイラギ・・・。
「そして、この人の情報を書き換えるんだ、生存していることにして、でも被害者名簿に残しておく」
「どういうことだ?」
「こうすることで、教師は被害者なのに生存している柊君の情報が欲しくなる、もちろん、探し回るだろう。なぜなら、彼が真相を知っている可能性があるんだから」
 教室が静まりかえる、きっとほぼ全員意味を把握していないのだろう。
「だから、教師たちはかならず真相を隠蔽しようとするだろうね。そこを泳がせる。」
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